テレビやビデオカメラなどの映像規格は、ハイビジョンからフルハイビジョンへと進化し、そして今や4Kや8kというハイレゾリューションの時代になっています。最高画質の8kテレビともなればフルハイビジョンに比べておよそ16倍もの画素数となり、高繊細な映像を楽しめます。しかし、優れた技術が使われている8kテレビは、未だ主流の商品とは言えません。その理由は、ひとつに性能を発揮できるコンテンツが少ないからです。

4K・8k放送が始まったとはいえ、従来の放送から切り替わったわけではありません。そのため、テレビの買い換えをしなければいけない必要性がほとんどないです。またテレビではケーブルテレビや動画配信サービスも楽しめますが、そういったもので配信しているコンテンツも対応しているのは8kではなくせいぜい4kです。

そもそも、アナログ放送からデジタル放送への切り替えが行われたときには、粗い映像がハイビジョン画質になって綺麗な映像を大画面で視聴できるというインパクトがありました。しかし、今の主流であるフルハイビジョンの映像は、4K・8kの映像よりも画質が劣るとはいえ十分に満足できる綺麗さを持っています。よほど映像にこだわりを持っている人であればともかく、一般の人たちは今持っているフルハイビジョンテレビで十分に満足できます。

家電の世代交代が行われるためには、価格も重要な要因ですが8kテレビはかなりの高額商品です。景気が落ち込んでおり、しかもテレビ離れが進んでいる世の中で、それほどの投資をする余裕は一般的な家庭ではなかなかありません。

ただし、8kテレビの持つ性能を必要としている分野としてゲームがあります。ゲーム機の進化とともに、高繊細な画質を映し出せるテレビが求められています。FPSシューティングゲームなど画面に表示される情報を最大限に利用するゲームであれば、ちょっとした動きがすぐにわかる8kテレビはとても役立ちます。今、ゲームはeスポーツという一大市場ができており、そういったことに興味がある人や団体は増えています。その流れに乗ることで、8kテレビの販売台数を増やすことは可能です。

そして販売台数が増えれば、コストを下げて1台あたりの価格も安くなります。ある程度の価格まで下がれば、一般家庭でも購入しやすくなります。そうした動きが活発になれば動画配信サービスも8kコンテンツを充実できますから、将来的に8kテレビが普及する可能性が生まれます。