インターネットは、近年さまざまなシーンで利用するのが当たり前のツールです。誕生当初はパソコンでの利用が前提でしたが、スマホの普及で誰でもいつでもインターネット世界にアクセスできるようになりました。インターネットの影響はさまざまな部分に及んでおり、これまでは店舗に行ってお買い物をするのが当たり前の行為でしたが、現在では商品を直接確認せず購入するインターネット通販が一般的になっています。その他にも生活面ではちょっとした調べ物をしたいときに利用でき、家族や友人と連絡を取るときにも使われています。

そして、特に若者に人気のSNS や動画のコンテンツ配信が普及されたことによりインターネットが新しいエンターテインメントの発信元になっているのも事実です。以前であれば人気テレビ番組を毎週予定されている時間に家族と一緒に楽しむなんてことも一家団欒の時間だったりしますが、今や若い世代はテレビを所有していないこともよくあり、自分の見たい時間に見たいところでスマホやパソコンを使って視聴することが定着しつつあります。

インターネットの影響は一般的な生活だけではなく、ビジネスのあり方も大きく変えました。宣伝媒体としてインターネットを使うのは当たり前の事ですし、海外との連絡もスピーディーに行えるので距離が近づき、よりビジネスのグローバル化が進められています。このようにインターネットの影響は、生活やビジネスなど多方面に及び一見すると便利になったと思われがちです。

しかし普及が進むとともに、インターネットの悪い影響も表面化しつつあります。代表的な悪い影響には2つあり、誹謗中傷とインターネット依存症です。これまで他人の悪口を言うときには、面と向かって言う必要があったため自重する人が多くいました。しかしインターネットは、相手の顔が見えません。また基本的に自分の身元がわからない匿名性がありますから、面と向かって言えない悪口も遠慮なく言えるようになっています。

そのため少しでも気に入らないことがあるとSNSを使って悪口を言ったり、芸能人やスポーツ選手などに直接誹謗中傷をする人も多数出てきています。自由に意見を発信できるのは良いことですが、誹謗中傷は別でしょう。事実に基づかない誹謗中傷も多く、近年ではそれが原因で自殺する著名人も世界中で増加しています。何でも自由に発言できるメリットがデメリットとなり、一つの犯罪として問題視されるようになっています。

スマホの普及でインターネットを利用する人が増えたことによって、目立ち始めたのが依存症です。手元の小さな端末で世界中の人と繋がりを持てるので、インターネット依存症になる人は増加しています。インターネット依存症になると、スマホを手放すことができません。いつでもスマホを片手に持ってSNSをチェックし、攻撃的な言葉を使って相手を誹謗中傷するケースもあります。適度に使うならインターネットは便利なツールですが、依存症になるほどハマると悪い影響が随所に現れるでしょう。

インターネットの繋がりを大事するあまり実生活での付き合いを疎かにしてしまい、社会的孤立を招くなど多くの問題が指摘されています。インターネットの普及で人間の生活は便利になりましたが、その一方で依存症や誹謗中傷、社会的孤立などさまざまな問題が起きており、今後はこれらの問題の解決も目指していかなければいけません。